ひとりごと

誰かに自分の話をするのが苦手です

Emu sickSがCDを全国にドーンした話

Emu sickSというバンドがいて

私は大阪で生まれて19年間、1度も名前を聞いたこともなければ当然音楽を聞いたこともなかった。

小学生の頃はハロープロジェクトばかりを聞いていた。

中学生になってASIAN KUNG-FU GENERATIONが好きになって

高校生の間もずっとアジカンばっかり聴いてた。

時々BUMP OF CHICKENです。

ライブに行くようになったのは大学生になってからで

その時もひとつのバンドだけを追い掛けていた。

阪神戸東京仙台、このバンドならどこにでも着いて行けるぜ!

 

それがいまになっちゃもうライブにも行っていないし

会場限定でUSB音源をリリースしているらしい

と言うことしか知らない。別に嫌いになったわけじゃない。

いまだに曲も聴くし、聴けばワクワクだってする。

 

まあいいか、この話はまた今度にしよう。

 

 

Emu sickSに出会うのは、ライブハウスに通い始めてから何年か経ってから。

 

今の職場で働き出して、色んなCDを売っては

「こんなバンドおんねんな〜」と新発見ばかりだったのですが

Emu sickSに関しては

 

「500円のCDの特典でトートバッグつけんの?原価どないなっとんねん」

 

が初対面の感想だった。

もちろんこの時もまだ曲も知らなければメンバーの顔も知らなかった。

先輩に話を聞いてわかったのは、ドラムがやばいやつと言うことだけだった。

 

はじめてEmuのライブ見たのいつだったかな、覚えてないや。

はじめてメンバーとしゃべったのは

ミスタニスタと2ndLINEで対バンした日だったのは覚えてるけど

まあその日も楽しく酔っ払っていたのでどんな会話したかは覚えてない。

 

物販でおっきい缶バッジをもらって、嬉しくって

次の日から職場のエプロンにつけて出勤した。

あいさつ回りでやって来るバンドマンが缶バッジをみて

「お、16ビートだ」と少し嬉しそうに呟くのも何度も聞いた。

 

 

 

4年働いて来て、音呼知新を通してEmuと親しくなって、

ライブハウスと店舗限定でずっと売り続けてきたCD。

 

傍で頑張っている姿を見てきた(と思ってる)ので

初めての流通盤を出すにあたって、私はとても緊張した。

 

 

全国のシーデーショップに、Emu sickSのCDが並ぶんだぜ。

全国のシーデーショップで、Emu sickSのCDが買えちゃうんだぜ。

 

なんてこと!浪漫じゃん!

と言う気持ちと

 

並んでるだけじゃ、Emuのこと知らない人は買ってくれないよね

おっきく展開してもらえたら、少しでもたくさんの人の目に止まったら

店内放送で流してもらえたら、少しでもたくさんの人の耳に入ったら

みんながEmu sickSの音楽を知って、CDを買ってくれたら

もっともっと広まって欲しいよなあ、良い音楽やってるもんなあ。

でも、やっぱり、簡単な事じゃあないんだよなあ。

って一人で勝手にぐるぐるぐるぐるぐるぐる、

 

 

フラゲ日、発売日に「Emu sickS 夜明け前のジーニアス」で検索をかけまくっては

各店の展開の様子や「買ったよ~!」報告しているツイートを見て

いいぞいいぞ!この調子だぞ!売れろ売れろ!とそわそわした。

 

ベガスや欅などなど、いわゆるお店で「売れる」アーティストの中

お店の偉い人に「私が売るからおっきく展開させてくれ!」と

わがままを言ってぐりぐりねじこんでドドンと展開をつくった。

 

ナードマグネットの須田さんやknaveの倉坂さんや

モケーレ井澤さん、完ノン別所さん、FireloopのPA足立さん

Lambdaのアイカタさん、レベニー/the seadaysのくぼくん

ノンフィクションイイジさん、SAPPYのこたにゃんさん

いつテンつがしくんにアバウトのリョウジさんなど

たくさんの人からメッセージを勝手に貰う企画をしたり

んまー好き勝手インパクトあることしたろうと!

 

わたしは、音楽を言葉にして人にプッシュする力がない。

4年半働いてきておいて全然力がつかなかった。

ただ「ええ音楽なんです!」ってのを

勢いだけのおっきい字でドドーンとぶつけて

数うちゃ当たる精神で全曲紹介なるものを書く

いわば必殺技を身につけたのだ!

 

 

 

レジに立っている時、EmuのCDを買っていく人に片っ端から声をかけた。

 

大学生くらいの男の子がハイスタの「The GIFT」と一緒に

「夜明け前のジーニアス」を持ってレジにやってきた。

 

 

「Emu sickS、お好きなんですか?」と意気揚々と話しかけたところ

「いや、初めて聞きました。」と返ってきた。

 

 

 

 

 

「なんかおっきく展開されてたんで(笑)聞いてみたら嫌いじゃないなと思ったんで」

 

 

 

 

 

 

 

ンンンンンンンンンンンンンンンアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

俺はお前が好きダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

 

 

 

 

 

と言う気持ちをぐっとこらえて

「ライブもとってもいいので、気になったら遊びに行ってみて下さい!」

と伝えてお会計を終えた。

「どうも」と言って袋を受け取った彼が

お店を出るまでお辞儀をした。

 

 

あー、Emuを信じて展開してよかった。

彼がハイスタを買いに来たのが今日で良かった。

と心底思って、少しだけ泣きそうになった。

 

 

 

 

時は流れて1月27日です。

 

リリースしてから数カ月、Emuのライブは見ていたものの、

この日はずっと待ってた「夜明け前のジーニアス」のレコ発。

 

完ノンやらペペッターズやら仲良いバンドもたくさんで

スクリュードライバーも激安でまあ飲みまくっていた。

 

 

 

この日ね、ULTRA CUBでジョーザキも出てたんですね。

 

ジョーくんとEmuのライブ並んで見て

「最高や~」ってガヤガヤするのも久しぶりで

 

エーテルが始まった時に、急に

「わ、Emuリリースおめでとう」

って嬉しくなってしまって

ゴオゴオ泣いた。あんまり覚えてないけど。

 

 

 

初めての流通盤出しました!

リリース記念のイベントです!

今作の収録曲やります!

 

 

オメデトウ!!!!!アリガトウ!!!!!!!!!

が極まってそりゃ泣きますわ、許してくれ。

 

 

この日もベロベロだったのでメンバーともろくに話もせず

でも伝えたかったんです。!

 

リリースおめでとう、愛してるよ。ってことです。

 

 

 

福岡広島東京とリリースツアーは続きます。

3月には大阪でツアーファイナルです。

 

 

何が書きたかったのか、もはやここまで来るとサッパリですが

「みんなの街にEmuが来たその時は、ぜひともライブハウスまで足を運んでね」

ってところで着地しておしまいにしたらイイ感じなんじゃないでしょうか。

 

 

 

おしまい!ラブ!