ひとりごと

誰かに自分の話をするのが苦手です

ちょっとした音楽の話

 

 

職業柄、いろんな音楽が耳に入ってくる。

いろんな音楽を聞ける、聞けてしまう。
買わなくても知ることが出来てしまう。

ということに少し寂しさを感じたりしているのですが、それでも「このCDは買いたい」って思うことはある。

 

小さい頃におもちゃ屋さんで買ってもらった人形だったり、

一目惚れして買ってしまったちょっと高いTシャツだったり、

将来の夢を叶えるために夢中で読んだ参考書だったり、

 

今じゃ遊ばなくなったのに、

着なくなったのに、

読む必要がなくなったのに、

 

ずっと捨てられない、それと似ている。

 

 

 



ってのはきっと、自分の気持ちや思い出がそこに乗っかっているからだなと思う。

時間が経つにつれて、自分にとってかけがえのない宝物になっていたりするもんだ。

 

 

友達だとか、手紙だとか、写真だとか、

所謂世間一般で「大切な宝物」は置いておいて。

 

あなたの宝物は?って聞かれた時に、

多分私は「このCDだ!」とは答えない。

 

 

宝物ってなんだろうな、

いま考えてみたけど私は宝物を持っていないのかもしれない。

 

 

 

 

ずっと持ち続けてるぶれない思想とか、

一時の昂りで抑えきれなくなった感情とか、

忘れられない優しい言葉とか、

忘れたい尖った言葉とか、

 

色んな要素が絡まり合って

私という宝物がある、

って言うのはどうでしょうか。

 

 

その色んな要素の中には

間違いなく入ってくる。

 

あの日買ったCDとか、

これから買うCDとか、

 

色んな音楽が私になって行くんだろうな。

 

 

 


もっともっとたくさんの人が、かけがえのないたった一人のあなたと言う宝物と運命的な出逢いを、と思うから仕事をやめられないんだろうなと思う。


音楽やってなくても、音楽への情熱がここにあってよかったな。‬

 

 

 

そんな気持ちにさせてくれる音楽が手元にあってよかった。